久しぶりにブログを書きます。ご無沙汰しております。
形を整えることに注力しており、ブログがなかなかかけておりませんでしたが、少しずつ形が整ってきたので今回は沖縄で昨年より準備を進めておりました自然のモノ作りの裏側と生産過程の一部をご紹介したいと思います。
Fashion×Farmer Vol.1
⬛︎スタートしたきっかけ
今回自然豊富な沖縄の地で、自然と共存したものづくりや素材を大切にと、”自然”に着目し永く着られる、かつ循環やアパレルの生産過程を0から見直し服が作りたいと思い動き出したのが昨年2020年春。
沖縄の地を選択し移住を決め、何からスタートしようかと、本当にベースを作るのは安易な事ではありませんでしたが、沖縄の素材を使うことだけがよいのではなく、破棄されるものだったり必要とされないものなどEarth friendlyな生産方法から地球に少しでも寄り添ったものづくりを心掛けたいと考え動き出しました。
⬛︎素材との出会い
沖縄の素材と言えば、皆さんは何を想像しますか?
私はフルーツでした。パイナップル、マンゴー、ドラゴンフルーツなどが思いつきました。そして、正直まだまだ食べたことのないフルーツもたくさん存在します。
そんな中で知ったマンゴー農家さんの苦悩。
美味しいマンゴーを育てるには、毎シーズン伸び伸び育ったマンゴーの木を伐採し、減らさないと沢山のマンゴーは栄養満点で実がならないと。
ただ、年々マンゴー農家さんの年齢は高齢化し、生産を維持するのは安易ではないんだよ。とお伺いしました。そして魅力的なことに、マンゴーの木は黄色くないのに染めるとマンゴーの色味がしっかりでて黄色くなるんだよ。と。
聞いただけでワクワクしたのを覚えています。
捨てられるはずのものが、最後まで"染め"の手法で素敵に活用することができる!とても興味とワクワクがとまらないなか、服のデザインをしたことを思い出します。
そんな素敵な素材と仕上がりを皆様にも知って頂きたく、染められて色が出る過程などを今回はご紹介したいと思います。
⬛︎染め
マンゴーの木を伐採した後すぐに色を出すのではありません。
沖縄のパワフルな太陽のもと乾燥させてからいよいよはじまります。
マンゴー染めと私たちは呼んでいますが、染めの手法としては「草木染め」となります。窯でぐつぐつと煮ながら色を出します。
こちらの写真からも伝わりますでしょうか。黄色くなっているのがわかります。また、職人の手によって薄くすることも濃度を上げることもできます。
始めはリネンの生成り色でしたが、窯に入れるとだんだんと柔らかな色味が付いてきてとても幻想的な色味へと変化します。
いかがでしょうか。
また、チョコレートブラウンは別日に染めたのですが、こちらも沖縄の様々な木からとれる枯葉や落ち葉からupcycleを目的に集め、自然の素材の色味と濃さなど色味を調合し素敵な色味に仕上がりました。
一点一点染めているため、染め独特の風合いと模様や色を楽しめます。同じ色でないところも染めの魅力でありますよね。
そんな職人さんの手も加わり、本当にこだわりと素材の面白さが詰まったリゾートモダンなEQUANCEらしい一着へと仕上がっております。
ファッションを身に纏う、大切に永く着られる一着を。
ただ服を買う。ではなく、服が作られるまでの工程や想いなどが少しでも伝われば嬉しいです。これからも裏側など、生産者としての想いを私なりの方法で発信したいと思います!
ikumi_otsubo.